2022年度実績:高知県を3回訪れ、施設や里親で暮らす高校3年生などにノートパソコンを贈りました

NPO法人ライツオン・チルドレンは、2022年8月と11月に高知県を訪れ、「パソコン寄贈&講習会」を3回実施し、社会的養護の高校生・出身者の方18人にノートパソコンを贈りました。
パソコン寄贈&オンライン講習会関連の2022年度実績まとめはこちら。)

プロジェクト概要

この「パソコン寄贈&講習会」は、社会的養護の施設や里親のもとを離れて「自立」する前後の方、特に進学や就職などでパソコンを必要としている方に向けて、ノートパソコンとITセキュリティ/リテラシーを学ぶ講習会をセットにして無償で提供するものです。
参加者にプレゼントしたノートパソコンは再生品です。講習会の内容は、1都3県向けに実施している「パソコン寄贈&オンライン講習会」の通常開催とは異なるものを用意しました。

参加者アンケートより(回答総数18人)

ライツオン・チルドレンでは、2020年2月に、対面で、高知県で第1回目のパソコン寄贈&講習会を実施していました。
2021年は新型コロナウイルスの影響で対面開催はできず、講習会をオンラインで実施しました。
今回(2022年)は、2020年2月以来となる対面での講習会となり、新型コロナウイルスの感染防止策を講じたうえで実施しました。

2022年8月

8月の開催分は、高知県の社会的養護自立支援事業「おひさま」様と共催しました。
「おひさま」は、社会福祉法人 みその児童福祉会の乳児院「高知聖園ベビーホーム」内に設置され、高知県の里子の自立支援を行っています。今回もパソコン寄贈&講習会を実施するための現地窓口としてご尽力頂きました。

当日は、高知市内の会場(岡村文具 コミュバ)に、県内各地から5人の里子さんたちが集まりました。

3時間の講習会では、ITセキュリティ/リテラシーについての講義のほか、ビデオ会議(Zoom)の体験や、Microsoft Word で「自分の好きなもの」を紹介する記事の作成に取り組みました。最後に「自分の好きなもの」について、子ども達は隣の部屋にパソコンを持って行って、覚えたてのZoomを使ってオンラインでそれぞれ発表をしました。
さっきまで隣に座っていた子が、突然大きなスクリーンに写されているのを見るのはとても面白かったです。発表を終えて隣の部屋からパソコンを持って帰って来る子に、みんなで「おかえりー」「お疲れさまー」と声をかけました。ひと仕事終えた子ども達の顔は、ちょっと照れくさそうでしたが、嬉しそうでした。最初は緊張していた子ども達が、だんだん笑顔になっていく様子を目の当たりにして、「やっぱり対面での講習会っていいな」と私たちライツオン・チルドレンのスタッフも改めて感じました。

今回共催してくださった「おひさま」の皆様から、次のようなメッセージを頂きました。
「集まってくれた里子さん達は、高校に入ってから、体育祭や文化祭、修学旅行などの行事のほとんどが中止となり、活躍する場も、誰かに応援してもらう場も、さまざまな経験や学びを失ってきていることを知っていたので、対面開催ができたことは、非常に意味があると感じています。パソコン講習会終了後、1人の里子さんから、集合写真をもらえないですか?との問い合わせがありました。その子にとって、みんなでやった講習会が、この夏の思い出になった、ということだと思います。皆さま、子ども達にかけて下さる言葉も温かく、頑張りをほめてもらえて嬉しそうにしている表情は私たちにとっても、大変喜びでありました。この度は本当にありがとうございました。」

参加者アンケートでも、「対面で交流できてよかったです」「趣味などの発表が楽しかったです」といった声が寄せられました。

2022年11月

11月の開催分は、高知県の社会的養護自立支援事業「にじいろステーション」様と共催しました。
「にじいろステーション」は、社会福祉法人 みその児童福祉会の児童家庭支援センター「高知ふれんど」内に設置され、高知県の児童養護施設などの出身者の自立支援を行っています。今回もパソコン寄贈&講習会を実施するための現地窓口としてご尽力頂きました。

当日は、高知市内の会場(高知県立ふくし交流プラザ)に、県内各地の児童養護施設から13人の方たちが集まりました。

人数が多かったため、3時間の講習会を午前と午後の2回実施しました。ITセキュリティ/リテラシーについての講義のほか、ビデオ会議(Zoom)の体験や、Microsoft Word、Excel の実技を行いました。チラシや家計簿の作成を通じて、オフィスソフトの使い方の理解をそれぞれのペースで深めました。

参加者アンケートでは「Excelが全く分からなかったけど優しくずっとついて教えてくださって本当に助かりました。細かい疑問などにも優しく教えてくださってよかったです」といった声が寄せられました。

にじいろステーションのスタッフの方からは「約3年ぶりの対面での開催ということで少し不安はありましたが、ライツオン・チルドレンの皆さまのおかげで、とても和やかな雰囲気の講習会となりました。講習会を通じて参加者と色々なお話しができる機会を頂き、とても有意義な時間となりました」とコメントを頂きました。現地で自立支援事業を行っている皆さんのお役にたてたことも、大変嬉しく思います。

まとめ

3回の講習会を通じて、改めて、子どもと直接会って開催することの意義を感じました。
また、自立支援の文脈では、子どもが巣立っていく地域がどのようなところなのか(どのような学校があって、どのような仕事があるのか、など)を知ることも大切です。現地を訪れることで、その一端を知ることができたと思います。

高知で施設入所児童や里子の自立支援事業を行なっている「おひさま」「にじいろステーション」のスタッフの皆様も、講習会を通じて子どもと知り合ったり、子どもの興味・関心を知ったりすることができたようです。施設・里親のもとを離れた後のサポート(アフターケア)につなげて頂ければと思っています。

参加者アンケートより(回答総数18人)

ご支援

高知県での8月と11月のパソコン寄贈&講習会の費用に、日本HP様の寄付金を充てさせて頂きました。ご支援に感謝申し上げます。

425