2023年度実績:「パソつか」を沖縄県の2つの児童養護施設で実施しました

NPO法人ライツオン・チルドレンは、2023年から新プロジェクト「パソつか」を開始しました。
「パソつか」は、「パソコンをつかってつくろう」の略です。パソコンを使って、子ども達が自分の手や頭を動かして、いろいろなものをつくったり表現したりしてみるプログラムです。

パソつかは、なるべく子どもにとって身近な、なじみのある場所を会場として選んでいます。
最初の実施場所として、「パソコン寄贈&オンライン講習会」でご縁があった沖縄県から2つの児童養護施設、島添の丘様(南城市)と石嶺児童園様(那覇市)を選ばせて頂きました。2023年の2月から9月にかけて、2つの児童養護施設を各4回ずつ訪問し、施設で暮らす子どもたちに向けて、施設の中のお部屋をお借りしてプログラムを提供しました。4回・2施設で、のべ150人が参加してくれました。

参加したのは主に小中学生の子どもたちで、ゲーム制作(プログラミング)や動画制作に挑戦しました。少し難しい操作や考え方も出てきますが、スタッフが1対1で横についてサポートし、子どものやりたいことを聞き取りながら、作品の完成まで一緒に取り組みました。プログラミングは1回60分、動画制作は1回90分と長い時間ですが、子どもたちは集中して一生懸命取り組んでいました。


プログラム各回の終わりには、前に出て出来上がった作品を子どもに発表してもらい、自分が工夫したところや頑張ったところをコメントしてもらいました。
付き添いで様子を見ていた職員の皆さんが、子どもたちの集中力やアイデア力に驚く場面が何回もありました。

参加した子どもの作品(ピンポンゲーム)

参加した子どもの声

「プログラミングでピンポンゲームを作ったり遊んだりして楽しかった。」

「自分で作ったゲームをプレイ出来たのが楽しかった。」

「動画編集は上手くいかない事もあると思うけど自分のイメージを再現するのがやりやすくて楽しいと思った。」

「パソコンで初めての動画編集でとても楽しかったし、新しい技術を身につける事が出来て、良かったです。また機会があれば、やりたいなと思いました。ありがとうございました。」

12月には、島添の丘様でパソつか発表会を実施しました。パソつかに参加しなかった子どもや職員の方も含めて約40人が出席しました。
パソつかで子どもがつくった作品を鑑賞し、つくった本人から、工夫したところや思い入れがあるところなどを話してもらうと会場のみんなから大きな拍手が沸き起こりました。
発表会の終了後の「お疲れ様会」では、みんなで一緒にアイスクリームを食べて楽しい時間を過ごしました。

「パソつか」を通じて、小中学生のうちからパソコンを使ってプログラミングや動画制作にチャレンジすることで、子どもたちに「デジタルを使って何かをつくる、表現する」ということに親しみ、楽しんでほしいと思っています。

御礼

SAPジャパン株式会社様に寄付金を頂き、「パソつか」2023年の実施費用の一部に充てさせて頂きました。さらに現地にてプログラムの実施にご協力頂きました。

RBC琉球放送様には「応援!18歳の旅立ち」2022チャリティーキャンペーンの寄付金を頂き、「パソつか」で使用したパソコンを購入させて頂いたほか、発表会のアイスクリームも購入させて頂きました。パソコンは各施設へ寄贈しました。

ご支援に感謝申し上げます。


「パソつか」の詳細はこちら:https://lightson-children.com/projects/pasotsuka/

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