高知にてパソコン講習会を開催し、12名の高校生にパソコンをプレゼントしました!

ライツオン・チルドレンの「e2プロジェクト」では、2020年2月に高知市でパソコン講習会を開催し、県内の児童養護施設などから参加した12名の子どもに、ひとり1台ノートパソコンをプレゼントしました。

パソコン講習会の様子

通常は東京で開催しているパソコン講習会ですが、今回は株式会社フジ様(本社:愛媛県松山市)にご支援をいただき、フジさまが店舗を展開している高知に出張して開催しました。

今回は、高知の社会的養護関係者の皆様に準備段階からご協力頂き、県内の児童養護施設などから参加者を募りました。
最終的に児童養護施設6か所と児童心理治療施設1か所から、合わせて12名の高校生・専門学校生に参加して頂きました。

毎月東京で開催しているパソコン講習会と同じように、子どもとボランティアがペアになって着席し、2日間かけてITリテラシーと Word、Excel、PowerPoint の操作を学びました。

スタートではみんな緊張していましたが、徐々にリラックスした雰囲気で課題に取り組みました。最後には子どもたちひとり一人が PowerPoint で「私の夢」を発表し、大変盛り上がりました。

2日間の講習会を修了した12人には、1人1台のノートパソコンとマウス、テキストなど一式がプレゼントされました。お手伝いして下さった皆様、ありがとうございました!

開催に至るまで

この出張講習会は、様々な方のご協力を得て実現しました。開催に至る経緯をご紹介します。

四国開催のきっかけは、株式会社フジ様から約2,000台の使用済みパソコン類をご寄贈いただいたことです。
ライツオン・チルドレンでは、企業で使用しなくなったパソコン類を回収・リユースし、社会的養護の分野に役立てています。パソコン類の回収・リユースは、日本アイ・ビー・エム様にご協力頂いています(詳しくはこちら)。

エコ(eco)から教育(education)へ繋げる「e2プロジェクト」ですが、持続可能性という観点からは、「地域」も重要な要素です。
今回、フジ様がスーパーマーケットなどを展開している四国・中国地方でパソコン講習会を開催したいと考えて、高知県内の社会的養護関係者の方々にお願いして、開催の準備が始まりました。

これまでの出張パソコン講習会は、首都圏の児童養護施設に日帰りでお邪魔して、普段のパソコン講習会とは内容を変えてお届けしていました。
首都圏の外で、2日間のパソコン講習会を実施するというのは、私たちにとって経験のないことでした。
準備にあたっては様々なハードルがありましたが、下記の皆様のご協力により、無事開催することができました。

ご協力頂いた皆様

現地では、県内の社会的養護の子ども・出身者に向けて自立支援事業を行っているにじいろステーション」「おひさま」「あおばの皆様に、事前準備から当日のスタッフまで、全面的にご協力頂きました。
当日は、スタッフの方々から子ども達に自立支援事業のパンフレットを配り、施設を出た後も気軽に相談できることを伝えて頂きました。

株式会社フジの情報システム部の皆様には、使用済みパソコンの寄贈によって費用面のご支援を頂いただけでなく、社員の方々にボランティアとしてパソコン講習会に参加頂きました。また、全員分の昼食をフジ桜井店にてご用意いただきました。
シャープマーケティングジャパン株式会社の皆様には、パソコン回収においてご協力頂き、社員の方にボランティアとして参加頂き、お菓子や飲み物の差し入れも頂きました。

講習会の会場は株式会社岡村文具様に貸会議室「コミュバ」を無償で提供していただきました。

さらに、ボランティアとして高知県立大学で福祉を学ぶ大学生の方や、地元の町内会の方などにご参加いただきました。

児童心理治療施設さくらの森学園の中村久美園長には、企画段階からお世話になり、ボランティアの募集などでご尽力いただきました。

つながりに感謝

私たちは、社会的養護のもとで育つ子どもと社会人が接点を持ち、お互いの世界に触れることが大切だと思って、パソコン講習会を開催してきました。
今回は、上記のように様々な方にご協力を頂き、パソコン講習会に一段と温かみや厚みが出たように思います。
ライツオン・チルドレンにとっても初めての経験が多く、様々なことを学ばせて頂きました。
ご協力頂いた皆さまに厚く御礼申し上げます。

【開催概要】
主催: NPO法人ライツオン・チルドレン
協賛: 株式会社フジ
協力:
1994