経過報告(3):1都3県の児童養護施設からメッセージ、写真が届きました【訂正あり】

【8月18日訂正】掲載当初はパソコンを寄贈した3県の児童養護施設の数を32か所としていましたが、31か所の誤りでした。パソコンの台数に訂正はありません。

NPO法人ライツオン・チルドレンは新型コロナウィルス対応として、首都圏の1都3県の児童養護施設61か所62か所にノートパソコン302台を贈りました

パソコンを受け取った施設からたくさんのメッセージや写真を頂きましたので、この取り組みにご支援・ご協力して下さった皆様に向けて、その一部を紹介させて頂きます。
(写真は一部にぼかし加工をしています。後日、メッセージや写真を追加する可能性があります。)

東京の児童養護施設から

NPO法人ライツオン・チルドレンは4月から5月にかけて、東京の児童養護施設30か所にノートパソコン198台を贈りました。(※当初197台とお伝えしていましたが、198台に訂正します。)

施設から頂いたメッセージや写真をご紹介します(メッセージの時期は4月~6月です)。

「学校や塾などでオンライン授業の準備が始まっています。これまでのように『子ども用』ではなく、『○○君用』『○○さん用』が必要ということです。そのようなタイミングでの寄贈を頂き、感謝です。」
「塾では既にオンライン授業が始まっており、学校もオンライン授業のお知らせが届いています。パソコンは早速フル稼働で使わせて頂いております。」
「外出の自粛等、コロナウィルスの影響で子どもたちが楽しめるものが限られてしまったり、閉鎖的な空間で集団生活となると喧嘩やトラブルが増え、子どもも職員も疲弊しておりました。しかし、頂いたパソコンを活用させて頂くことで子どもの楽しみが増えていったのは勿論の事、個別的な落ちついた時間を過ごすことが出来、トラブル等を減らすことができました。また、視聴した動画について子ども同士や子どもと職員との会話が増え、雰囲気が明るくなったように感じます。」
届いたパソコンのセットアップを中学生が手伝っている様子。
中学生が作ったリーフレット。
この施設では、岩手県内の方から魚を送ってもらい、ビデオ会議で送り主の方とつないで、子どもたちが魚の捌き方を教わる「リモート調理教室」を実施しました。外出も登校も出来ない中で、「楽しい時間を過ごせた」とのことです。
進学を控えた中3生・高3生は、学校情報をネットで調べています。
この施設ではこれまで子ども用のパソコンは設置していませんでした。今回のパソコン寄贈を機に、子ども用の Wi-Fi も導入しました。

千葉・埼玉・神奈川の児童養護施設から

ライツオン・チルドレンは5月30日に、千葉・埼玉・神奈川の3県の児童養護施設31か所32か所に104台のノートパソコンを贈りました。
この取り組みは「ゴールドマン・サックス緊急子ども支援基金」の助成を受けています。

こちらも施設からたくさんのメッセージや写真を頂きましたので、その一部をご紹介いたします。

「頂きましたパソコンの設定を始めたところ、児童が『早く使いたい!』と気が逸っていました。学校からの宿題もパソコンなしでは進みませんし、各グループホームに1台しかなく、中学生・高校生は自分のペースで宿題すらままならない状態でした。順番を待たずに勉強ができるようになると、今般の寄贈に喜んでおります。」
「今まではパソコンと iPad の各1台を、ノートをつけ1人30分ずつを目安に順次使用しており、ここのところ高校生の学習がパソコン利用の為とても困っていたところです。大いに役立たせて頂きます。心より感謝申し上げます。」
「子どもたちにとっては学習の選択肢が増え、また遅れを取り戻す良い機会となりました。お送りいただいたパソコンは、さっそく、学校や塾とのWeb授業などで活用させていただいております。私共、児童養護施設の職員といたしましても子どもたちの生き生きした姿が一番の力になります。」

この取り組みを応援して下さった皆様へ

今回は新型コロナウィルス対応として、事前アンケートをもとに、1都3県の児童養護施設にパソコンを贈りました。
この取り組みは多くの個人や企業の皆様からの寄付によって実現しました。(会計報告は別記事でお伝えします。)
また、メディアの報道などを通じて、児童養護施設の現状を広く認知して頂き、応援して頂きました。

ご寄付を頂いた企業や個人の皆様に御礼申し上げると共に、迅速にご対応頂いたメーカー様各社及び物品を配送して下さった物流・宅配業者の方々に御礼申し上げます。

施設や子どもたちから頂いた感謝の言葉は、ライツオン・チルドレンが窓口として受け取りましたが、応援して下さった方、おひとりおひとりへ向けられたものだと思っております。

これからも、児童養護施設や「社会的養護」のもとで暮らす子どもたちに関心を持っていただき、引き続きご支援を頂けますようお願い申し上げます。

今回の寄贈の意義や今後の課題について、別途記事を作成し、近日中に掲載します。

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