パソつか 2024年度:沖縄県の児童養護施設 島添の丘で作品発表会を実施しました

NPO法人ライツオン・チルドレンは、沖縄県にある児童養護施設 島添の丘にて、パソコンを使った創作活動の機会を提供するプログラム「パソつか」の発表会を実施し、2024年度を締めくくりました。
「パソつか」について詳しくはプロジェクトページをご覧ください。

2025年1月の訪問では、2024年度のパソつかで子どもたちが作った作品を、施設内の皆さんに向けて発表する会を行いました。
発表会のねらいは、子どもたちが自分の作品を人に見てもらい、認めてもらって達成感を得ること、そして他の子どもの作品に触れることで、刺激を受け、創造性を育むことでした。
幼児から高校生までの子ども約25人と、職員10人に集まって頂きました。

参加した子どものうち10人が作った15点の作品を、大きいディスプレイに映してみんなで鑑賞し、作り手に工夫した点などをコメントして頂きました。
会場にはパソつかに参加しなかった子どもたちもいましたが、発表になると画面に集中していました。

動画制作については、「自分の好きなもの」をテーマに、子どもたちが3回かけて作り上げた動画が上映されました。
好きな芸能人やスポーツ選手、ゲームなどを紹介する内容です。
素材の画像のインパクトを生かしたり、エフェクトとBGMの組み合わせで見る人をひきつけたり、いろいろな工夫が見られました。

プログラミングで作ったゲームについては、鬼ごっこゲーム、キャッチゲーム、ヘビゲーム、風船割りゲームなど、子どもたちが工夫を凝らしたゲームが披露されました。
ある男の子は、発表会の前は「みんなの前で発表は嫌だ」と言っていましたが、いざ発表会で自分の番が来ると、恥ずかしがりながらも頑張ったところを説明していました。

発表会に参加した職員の方々からは、「普段落ち着いて座っているのが難しい子どもが、パソつかでは1時間近く座って取り組んでいたり、普段なかなかイベントに参加できていなかった子どもが会場に来られていたりするので、すごいと思った」という感想や、「子どもたちの想像力の豊かさや個性を、作品を通して見ることができて良かった」といった感想を頂きました。

パソつかのプログラムが、子どもたちが新しいことを覚えて挑戦していく助けになったようで、嬉しく感じました。

「パソつか」の2024年度の沖縄県内での実施は、株式会社日本HP様の Imagine Grants を活用して実施してきました。今回は事前に日本HPの社員の皆様にパソつかの作品を鑑賞して頂き、作品への感想コメントをお預かりしていました。発表会の最後にコメントをスライドにして投影し、子どもや職員の皆様にご覧頂きました。「すごいね」と微笑んでいる様子が見られました。
また島添の丘様には、会場の確保や日程調整などでご協力を頂きました。
多大なるご支援・ご協力に厚くお礼申し上げます。

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