パソコン寄贈 2024年度:高知県の高校生に「パソコンがほしい理由」を発表してもらいました
- 2025年1月28日
- カテゴリー:パソコン・ゲット・チャレンジ, 資源を"届ける"事業
NPO法人ライツオン・チルドレンは、2024年7月に高知県を訪れ、社会的養護のもとで暮らす高校3年生16人に向けて、パソコン寄贈プログラムを実施しました。
高知県では、現地の社会的養護自立支援拠点事業所「にじいろステーション」そして里子の自立支援を行っている「おひさま」の皆様と協働し、2020年から毎年、パソコン寄贈のプログラムを開催してきました。
開催概要
2024年度は7月末に、高知県立ふくし交流プラザで実施しました。
2日間とも気温が40℃に迫る「酷暑日」となり、昼過ぎには会場の窓の外が強い日差しで白く霞んで見えるほどでした。
パソコン寄贈とオフィスソフトなどの「講習会」をセットにして提供する取り組みは、ライツオン・チルドレンの設立当初から行ってきたものですが、今回は大きく転換し、参加者による「発表」を主な内容にしました。
「発表」は口頭のみで、パソコンやスライドショーは使いません。
テーマは「なぜ自分はパソコンがほしいのか」です。
パソコンをゲットするためには、3分以上の発表をする必要があります。
高知県内の児童養護施設や里親家庭で暮らす高校2~3年生や出身者を対象に募集し、16人が参加しました。
当日は「にじいろステーション」と「おひさま」だけでなく、同じ法人内にある里親家庭サポートセンター「結いの実」のスタッフの方々にもお手伝い頂きました。
リハーサル
参加者たちはまず「リハーサル」の部屋に通され、「にじいろステーション」や「おひさま」、「結いの実」のスタッフの方々と対面してペアになります。
参加者が事前に用意してきた発表内容を、ペアで一緒に確認してリハーサルをします。
原稿用紙にしっかりと内容を書いてくる人もいれば、簡単なメモをもとにその場で話すプランの人もいました。
ライツオン・チルドレンのスタッフも室内を見回って、進行に困ったペアのお手伝いに当たりました。
発表の準備ができたら、参加者とペアスタッフで一緒に別室に移動します。
発表
別室では、「聞き手」が待っています。
「聞き手」はライツオン・チルドレンのスタッフと、「にじいろステーション」を置く児童家庭支援センター「高知ふれんど」の谷本恭子センター長に務めて頂きました。
参加者ひとりひとりの発表を、2~3人の「聞き手」が聞いたうえで、質疑応答をします。これをクリアすることで、パソコンの寄贈を受けることができます。
参加者は緊張しながらも発表に挑戦しました。静寂の中で、聞き手がじっくりと耳を傾けます。
参加者の「パソコンが必要な理由」は、目指している職業のこと、趣味やライフスタイルのことなど、それぞれの未来のイメージと結びついています。
「聞き手」から、そんな未来を応援するメッセージをお伝えしました。
発表を終えた参加者には、「聞き手」からパソコンが手渡され、拍手で称えられます。
セットアップ
最後に、もとの部屋に戻って、もらったばかりのパソコンを開封し、初期セットアップをします。
従来の「パソコン寄贈&講習会」では、初期セットアップを終えたパソコンをプレゼントしてきましたが、今回は未開封の状態でお渡しし、参加者が自分でセットアップするようにしました。
ライツオン・チルドレンは手順の解説資料を配布し、現場で直接サポートも行いました。
16人全員が無事に初期セットアップを終えて、パソコンを携えて帰路につきました。
パソコンを手に入れるだけでなく、支援機関の人とお互いのことを知る機会になったこと、自分のやりたいことを整理して人に伝える経験をしたことが、この先の道のりで皆さんの糧になってくれたらと願っています。
事後アンケートでは、こんな声が寄せられました。
「自分のことを発表することもでき、とてもいい経験になったと思います。パソコンを貰えてとてもうれしいしこれから楽しみです。本当にありがとうございました。」
「発表はすごく緊張したけど練習よりいい発表ができてよかった。パソコンももらえたので、これからがすごく楽しみです。」
謝辞
座学の講習会をやめて「発表」のみに絞るというのは、ライツオン・チルドレンにとって大きな挑戦でした。
今回の高知での開催も、現地の支援機関の方々のご協力があって初めて成り立ちました。
社会的養護の自立支援を行う「にじいろステーション」と「おひさま」の皆様には、事前準備、参加者募集、参加者の交通手段や会場の確保など、東京から出張するライツオン・チルドレンではこなせない部分を多数担って頂きました。
当日は応援で駆けつけて頂いた里親家庭サポートセンター「結いの実」の皆様も加わり、参加者をあたたかく受け入れ緊張をほぐし、一緒に練習をし、発表の場に立ち会って頂きました。練習のサポートをしてくれた人が発表の時に近くで見守っていてくれることは、参加者にとって心強かったことと思います。
このイベントを実りあるものへと導いて頂いて、心から感謝しております。
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