1月~3月の実施報告―パソコン寄贈&オンライン講習会

NPO法人ライツオン・チルドレンの「パソコン寄贈&オンライン講習会」は、1月から3月にかけて合計6回の講習会を実施し、36人の子どもが参加しました。

この36人は、東京都と千葉・埼玉・神奈川の各県の社会的養護の施設で暮らす18歳前後の高校生や若者たちです。20か所の児童養護施設と3か所の母子生活支援施設から申し込みを頂きました。

当初の計画では、ボランティアやスタッフが事務所に集まって、Zoomを通じて子どもと1対1のペアになり、オフィスソフトを教える予定でした。
しかし、2021年初頭からの緊急事態宣言の影響を受けて、ボランティアを事務所に集めることを断念し、予定していた内容を大幅に短縮することになりました。
主にオフィスソフトの実技を短縮したのですが、開催の形式を調整することで、2月以降は定員を増やして対応しました。
パソコンは事前に施設に送付し、講習会の修了時に子どもたちにプレゼントしました。

事後アンケートの中から、子ども達のコメントを紹介します。

「短い時間でしたがわかりやすくご説明していただきありがとうございました。いただいたパソコンは進学先などで大切に使わせていただきます。」

「新しく知ったことがたくさんありました。丁寧に説明をしてくださり、ありがとうございました。」

このほか、「zoomの背景を変えられることをはじめて知った」とか「初めてズームを使えて楽しかったです」といった声もありました。
Zoomを使って講習会を行うことの難しさの中で、私たちスタッフは試行錯誤の連続ですが、参加した子ども達からのポジティブなコメントを見て少しずつ手応えを感じています。

新型コロナウィルスの影響が続く中で、社会へ出て行く子ども達には大きな不安や戸惑いがあると思います。今回プレゼントしたパソコンや、講習会で学んだことを、新しい生活の中で役立てていってほしいと願っています。

4月以降の予定

「パソコン寄贈&オンライン講習会」は4月以降も継続して、毎月2回程度実施していきます。
1都3県の児童養護施設、母子生活支援施設、自立援助ホームを対象に、日程のご案内のための配信登録を受け付けています。ご希望の施設の方はこちらから登録してください


画像はセットアップ中のパソコン。この後、各施設に配送しました。

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本事業は、休眠預金等活用法に基づく新型コロナウイルス対応緊急支援として、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンによる助成(2020年11月~2021年11月)を受けて実施しています。

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