ドイツ銀行グループ様の母子生活支援施設向け助成を実施しました

NPO法人ライツオン・チルドレンは、日本におけるドイツ銀行グループ様の母子生活支援施設への助成の事務局を担当しました。

この助成は、新型コロナウィルスの影響を受けた子どもや女性の支援を目的として、ドイツ銀行グループ様が資金を拠出したものです。
ライツオン・チルドレンはこの助成の事務局として、各施設とのやり取りを担当させて頂きました。

「母子生活支援施設」は、DVなど様々な理由で保護が必要な母子世帯が入所し、自立した生活に向けてサポートを受けられる施設です。女性・母子の緊急一時保護を自治体から受け入れることもあります。
母子生活支援施設についてはこちらの記事もご覧ください:社会で子育てドットコム「母子生活支援施設ってどんなところ?」

本助成では、都内の母子生活支援施設を対象に、コロナ禍において緊急に保護される方々のための物品購入などの費用を助成するものとしました。
2020年9月に都内全施設に告知・募集を行い、ドイツ銀行グループ様にて下記の4施設が採択されました。(助成総額781,914円)
ベタニヤホーム、サンライズ武蔵野、厚生館立花、陽だまり荘(順不同)

助成金は緊急一時保護のための備品や衛生用品の購入に活用されました。
採択施設からのメッセージと写真をご紹介します。(写真は一部加工しています。)

「緊急一時保護室には着の身着のままで来ても大丈夫なように、生活できる家電や消耗品を揃えておく必要があります。掃除機や炊飯器、ドライヤー、調理器具が古くなっていたので新しい物を購入しました。外出できない状況に陥っている世帯向けに、DVDソフトを購入しました。」

「足踏みスタンドは施設の入り口に設置しています。以前は消毒にもっと意識を持ってもらいたいと思っていた児童たちが、今は自ら足踏みをして消毒しています。消毒を行う意識付けに役立っています。また、新型コロナウイルスの感染者が日々増加している中、いつでも対応が出来るよう防護服を備えております。」

「不安を抱えて、緊急一時保護室を利用する方々が安心して過ごすことが出来るよう、衣類や布団、空気清浄機付き温風機等の暖房器具を新しく整える事が出来ました。先日利用された方にはさっそく衣類を提供致しました。」

「緊急一時保護室に使用する洗濯機、乾燥機や棚を購入させて頂きました。緊急一時保護室の利用はコロナ禍により一層利用度が高くなりました。様々な理由で辿り着く女性や母子にとって、安心した眠りにつける場所に使いやすくなった物品がある事は利用者の心身に良い影響をもたらしています。この緊急一時保護室で決意を新たに旅立つ利用者への後押しを、居住空間がその役目を果たしてくれています。」

新型コロナウィルスの影響が続く中、今回の助成が微力ながら、利用者・施設の皆様のお役に立てていれば幸いです。

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