パソつか 2024年度:埼玉県の児童養護施設、里親会と連携して体験会・第1回を実施しました

NPO法人ライツオン・チルドレンは、パソコンを使った創作活動の機会を提供するプログラム「パソつか」を、2024年度は埼玉県内の里親会と児童養護施設の2か所と連携して実施することになり、5月に体験会を、7月に第1回プログラムを実施しました。
「パソつか」について詳しくはプロジェクトページをご覧ください。

「パソつか」では、自分でストーリーを考えて素材を組み合わせる動画制作や、子ども向けのビジュアルプログラミング「Scratch」を使ったゲーム制作を、小中学生に提供しています。
2023年の沖縄県に続いて、2024年度は埼玉県で実施することにし、一般社団法人 埼玉県里親会様と児童養護施設 愛泉寮様にご協力頂いています。

埼玉県里親会様との連携では、埼玉県の里親のもとで暮らす子どもたちに向けて、プログラムを提供しています。あげお富士住建ホール(上尾市文化センター)を会場とし、県内各地から参加して頂いています。

加須市にある児童養護施設 愛泉寮様では、施設内のお部屋を会場として使わせていただき、愛泉寮で暮らす子どもたちに向けてプログラムを提供しています。

ライツオン・チルドレンのスタッフは2か月に1回のペースで全4回かけて、各会場へと子どもたちに会いに行っています。


体験会(2024年5月)

「パソつか」は3回連続実施のプログラムとなっていますが、まずは子どもたちにプログラムの内容や様子を知ってもらうための「体験会」を、2024年5月に実施しました。

体験会では、本編3回の中で扱う内容のエッセンスをお届けするとともに、「スタッフが子どもとペアになって一緒に取り組む」という形式も体験して頂きました。
参加者層は小中学生が中心で、埼玉県里親会では11人の子どもたちが、愛泉寮では12人の子どもたちが参加してくれました。

動画制作の時間は、お手本に沿って30秒間の動画を編集する操作を参加者に体験して頂きました。素材となる画像やエフェクト、BGMはあらかじめ用意されていたものを使い、組み合わせ方を変えることで自分なりの作品にしてもらいました。

プログラミングの時間は、お手本に沿って「鬼ごっこ」ゲームを作って頂きました。あらかじめ用意されたブロックに、様々なプログラミングのロジックが入っており、お手本に沿ってブロックを組み合わせることで、ゲームのキャラクターの動きを制御できます。

体験会では、スタッフは子どもたちとも初対面でしたし、子どもをプログラムへ送り出して頂いている里親さんや施設職員の方々とも初対面でした。
スタッフは、子どもの緊張をほぐし、リラックスした雰囲気でプログラムの内容を楽しんでもらえるように努めました。
参加した子どもたちは、作品を通じて自分の好みや個性を表現してくれました。みんなの前で作品発表するときも、ちょっと照れたり、はしゃいだりして、生き生きとした表情を見せてくれました。


第1回(2024年7月)

7月は本編第1回を実施しました。
埼玉県里親会では12人の子どもたちが、愛泉寮では17人の子どもたちが参加してくれました。

動画制作では、3回かけて1本の動画を作ります。第1回では、自分が好きなテーマで動画の内容を思い描き、ストーリーボードに書き起こすよう、参加者の子どもたちにお願いしました。動画で伝えたいことや、伝わりやすい流れを考えながら、素材となる画像を集めて並べていきました。

プログラミングでは、「ピンポン」ゲームを作ることに挑戦してもらいました。
画面上のバーを操作して、飛んでくるピンポン玉を打ち返すゲームですが、このゲームをプログラミングで作るために、お手本の作例では14種類、18個のブロックを組み合わせる必要があります。例えば、ピンポン玉の動く速さの値を変えることで、ゲームの難易度を調整できます。

参加した子どものほとんどが、体験会にも参加してくれていたこともあり、初回よりリラックスした表情を見せてくれました。
プログラミングの最後には、子どもが前に出て作品を発表する時間があり、完成したゲームを自分が実際にプレイして見せます。上手くできた時は、他の子どもたちや私たちスタッフから歓声があがるほど盛り上がります。


この後は9月・11月に実施を予定しています。

「パソつか」の2024年度の埼玉県内での実施は、日本フィランソロピック財団様の「ソーシャル・グッド基金」助成金を活用して実施しています。
また、埼玉県里親会様と愛泉寮様には、会場の確保や日程調整などでご協力を頂いております。
多大なご支援・ご協力に厚くお礼申し上げます。

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