パソコン・ゲット・チャレンジ 2025年度:高知県で暮らす高校生の想いが、ビデオ会議越しに伝わってきました

NPO法人ライツオン・チルドレンは、高知県の社会的養護の支援機関2か所と連携して、2025年の夏に、高知県の社会的養護のもとで暮らす高校生11人に向けて「パソコン・ゲット・チャレンジ」を実施しました。

「パソコン・ゲット・チャレンジ」は、参加者が「パソコンが必要な理由」をライツオン・チルドレンのスタッフに向けて口頭発表し、3分以上発表するなど条件を満たすことで、再生ノートパソコンを受け取れる、というプログラムです。
パソコン・ゲット・チャレンジについて詳しくはプロジェクトページをご覧ください。

高知県では2019年度から2024年度にかけて、ライツオン・チルドレンがパソコン寄贈プログラムを実施してきました(2020年度と2021年度はオンラインで実施)。

実施準備

2025年度は、ライツオン・チルドレンのスタッフが現地訪問をせずビデオ会議で参加し、寄贈したパソコンのセットアップに立ち会わず、必要に応じてリモートでサポートするという形をとりました。

高知県の社会的養護自立支援拠点事業所「にじいろステーション」里親支援センター「結いの実」の皆様に引き続き連携をお願いし、現地機関として会場運営や参加者の対面でのサポートなどを引き受けて頂きました。

対象者は、高知県の社会的養護のもとで暮らす高校2・3年生とし、参加者を募集しました。
現地機関の方々には、児童養護施設向け説明会や里親家庭の個別訪問を実施して、丁寧に周知をして頂きました。
7月末~8月の参加枠に対して、11名の参加申し込みがありました。

参加者は、事前に発表内容を準備してくることになっており、現地機関の職員が発表練習をなどをサポートしてくださりました。

発表当日

発表当日の会場は、現地機関が置かれている「みその児童福祉会」の複合棟「misono」を使用しました。2024年にできたばかりの建物です。
参加者が「misono」を訪れると、事前準備でペアとなった現地機関の職員が出迎え、一緒にプログラムに挑みました。
ライツオン・チルドレンのスタッフは東京にいて、ビデオ会議で高知の会場とつながりました。

まずは「リハーサル」として、参加者が現地機関の職員と一緒に、自分の用意した発表が3分に達していることを確認しました。

その後、参加者は1人ずつ別室に移動してビデオ会議に入り、ライツオン・チルドレンのスタッフに向けて発表の本番を行いました。

(撮影:にじいろステーション)

「パソコン・ゲット・チャレンジ」というプログラム名ではありますが、すぐ横でペアの職員が見守っていてくれていることもあり、参加者の大多数は比較的リラックスした様子で本番に臨んでいました。
参加者が語った「パソコンが必要な理由」は、車の整備や看護、広告デザイン、オフィスソフト系の資格取得など、進路や就職のことであったり、動画配信を通して色々な人とつながりたいという思いであったり、多岐にわたりました。

発表後に、聞き手のライツオン・チルドレンのスタッフから質問をしました。参加者の思いに共感し、対話することに努めました。
参加者に「自分の思いが伝えられた」「チャレンジして良かった」と感じてもらうことで、今後の自信につなげてほしいと願っています。

最終的に、「3分間以上発表して、質疑応答をする」という条件を11人の参加者全員がクリアしました。
ひとりひとりに、拍手とともに再生ノートパソコンが贈られました。

参加者はパソコンを持って「リハーサル」の部屋に戻り、ペアの職員と一緒にパソコンの箱を開封してセットアップをし、全行程を終えました。

(撮影:にじいろステーション)

届けたもの

ライツオン・チルドレンはこのプログラムを通じて、参加者の高校生にノートパソコンを贈るとともに、自分の想いや将来の希望を整理して、第三者に言葉で伝えて共感してもらうという、主体性を促す経験の機会も届けました。

参加者の事後アンケートでは、次のような声を頂きました。
「緊張はしたけど自分の思ってることを言うことが出来て良かったです」
「自分の将来に向けてパソコンを使いながら勉強をしていきたい」

また、このプログラムは、現地で社会的養護の子どもや出身者を支える「にじいろステーション」と「結いの実」の皆様が、参加者と顔の見えるつながりを新たに持ったり、深めたりする機会にもなりました。

(撮影:にじいろステーション)

御礼

このプログラムの実施にあたり、高知県の社会的養護自立支援拠点事業所「にじいろステーション」様と里親支援センター「結いの実」様に、現地での周知から会場提供、運営までご協力を頂きました。
また、実施の費用に、ブラックロック・ジャパン株式会社様の推薦による Tides Foundation 様からの寄付金(BlackRock Gives Grant)を充てさせて頂きました。
皆様の多大なるご支援・ご協力に厚くお礼申し上げます。

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