パソつか 2024年度:沖縄県の児童養護施設 島添の丘と連携して第4回を実施しました
- 2025年2月03日
- カテゴリー:パソつか, 資源を"届ける"事業
NPO法人ライツオン・チルドレンは、パソコンを使った創作活動の機会を提供するプログラム「パソつか」を、11月に沖縄県内にある児童養護施設 島添の丘で実施しました。
(「パソつか」について詳しくはプロジェクトページをご覧ください。)
「パソつか」では、自分でストーリーを考えて素材を組み合わせる動画制作や、子ども向けのビジュアルプログラミング「Scratch」を使ったゲーム制作を、小中学生に提供しています。
2024年度は児童養護施設 島添の丘様にご協力頂いていて、5月・7月、そして9月に実施してきました。。
第4回(2024年11月)
11月の第4回は、2024年度最後の開催です。
小中学生の子どもたち8人が参加してくれました。
動画制作の時間は、第2回、第3回と作り上げてきた作品をいよいよ完成させます。
視覚的なエフェクトや、テキスト表示のデザインは、いろいろな種類が用意されているので、自分のイメージにあったものを探して、ドラッグ&ドロップで動画に取り入れます。
YouTuber についての動画を作っていた中学生の女の子は、YouTubeの動画で出てくるステッカーが素材セットの中にあることをペアのスタッフから教わると、嬉しそうに作品に合うステッカーを選んで取り込んでいました。
最後に1人ずつみんなの前に立って、完成した作品発表をしました。
どの作品も、自分の好きなことを伝える内容です。作る過程を見ていたスタッフには、作った人の性格や好み、雰囲気がたくさん感じ取れます。
普段見ている動画の向こうにも「作者」がいることを、子どもたちは感じ取れたかもしれません。
プログラミングの時間は、風船を次々と割っていく「風船割りゲーム」を作ります。
マウスで風船をクリックすると、風船が割れて、ポイントをゲットできるように、プログラミングしていきます。お手本も参考にしながら、約30個のブロックを並べていきます。
施設に来てまだ日が浅かった子どもは、前回は発表をせず、代わりにペアのスタッフに作品を発表してもらっていましたが、今回はみんなの前に出て工夫したところを説明し、発表をやり遂げました。ちょっと誇らしげな表情が印象的でした。
子どもたちのアンケートでは「とても緊張したけど終わったときの達成感がとてもすごかったです」「みんなうまくできてすごいと思いました」といった声が寄せられました。
2024年度の島添の丘でのパソつかは、本編がこれで終了となりました。
2年目ということもあり、子どもたちのリラックスした雰囲気が感じられ、また、その中で子どもたちは新しいことに挑戦したり、他の子どもの作品に目を向けたりする姿勢を見せてくれました。
自分の作品を周りの人に受け止めてもらえることで、きっと子どもたちは自分自身をも受け止めてもらえた感じがしたのではないかと思います。
私たちスタッフも、ほんの少しだけですが、子どもの成長に関われたことをとてもうれしく思いました。
この後は2025年1月に、施設内の発表会を予定しています。
「パソつか」の2024年度の沖縄県内での実施は、日本HP様の Imagine Grant を活用して実施しています。
また島添の丘様には、会場の確保や日程調整などでご協力を頂いております。
多大なるご支援・ご協力に厚くお礼申し上げます。
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