ビデオ会議ツールの主な例

ここではビデオ会議ツールの例を簡単に紹介します(Zoom、Skype、Microsoft Teams、Google Meet の4つ)。ビデオ会議がそもそもよくわからない人は、この記事を先に読んでください:ビデオ会議とは?初心者向けの解説

2020年春に、新型コロナによりビデオ会議の需要が急激に高まっていて、各社が競い合うようにサービスを拡充しています。なので、この記事の掲載内容がすぐに古くなる可能性もあります

ビデオ会議ツールを比較する記事は、様々なメディアがネットに公開しています。試しにネット検索でいくつか見てみてください


Zoom

「Zoom」(ズーム)は、ビデオ会議ツールです。アメリカの企業 Zoom Video Communications が提供しています。

公式サイト:https://zoom.us/jp-jp/meetings.html

会議のリンクを共有すれば、組織の外部の人とでもすぐにビデオ会議ができます。オンラインツールにあまり詳しくない人でも手軽に使えて、組織の外の人との会議にすぐ使えることから、急速にシェアを伸ばしてきました。スマホでは Zoom アプリが必要です。

無料版と有料版があります。無料版の場合、1対1での利用時間に制限はありませんが、グループでの利用は1回40分までに制限されているので注意が必要です。

相手と手書きメモを共有できる「ホワイトボード」機能や「画面共有」機能、背景に画像を合成する「バーチャル背景」機能などは、無料版でも利用できます。

2020年には新型コロナの影響でさらに注目され、職場での利用のほか、学校のオンライン授業でも頻繁に利用されています。ただ、2020年4月にセキュリティ上の問題がいくつか指摘され、利用を禁止したり制限したりする動きも出ました。(参考記事:ITmedia ビジネスオンライン)。

第三者がビデオ会議に入ってきてしまう、いわゆる「Zoom爆撃」は、Zoomに特有のものではなく、「リンクを知っている人は誰でもアクセスできる」タイプのビデオ会議にほぼ共通するリスクです。利便性を多少犠牲にして対策をとることで、Zoom爆撃のおそれを低減することができます。(参考記事:ITmedia ビジネスオンライン


Skype

「Skype」(スカイプ)は、2000年代から有名なビデオ会議サービスです。現在は Microsoft 傘下にあります。

公式サイト:https://www.skype.com/ja/

無料版と有料版があります。

Skype は元々、専用のソフトウェア(アプリ)をインストールしないと使えませんでした。しかし最近、ブラウザだけでビデオ会議ができる「Skype Meet Now」(スカイプ ミート ナウ)を追加しました。公式ページ:https://www.skype.com/ja/free-conference-call/

Skype Meet Now なら、ブラウザで新しい会議を作成してリンクを共有するだけで、ビデオ会議を始めることができます。詳しい操作方法をこちらの記事で紹介しました:ビデオ会議とは?初心者向けの解説。相手にSkype に登録してもらったり、パソコンにSkype専用ソフトウェアをダウンロードしてもらったりする必要はありません(ただしブラウザは Edge か Chrome を使う必要があります。スマホの場合は Skype アプリが必要です)。


Microsoft Teams

「Microsoft Teams」(マイクロソフト チームズ)は、Microsoft が提供するコミュニケーションツールです。

公式サイト:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-teams/free

ビデオ会議専用のツールではなく、チャットやファイル共有など、組織内の様々なコミュニケーションを一手に引き受けるツールとなっています。もし導入するなら、ビデオ会議以外の機能にもトライしてみたいところです。

無料版と有料版があります。非営利団体(社会福祉法人を含む)は、有料版の機能を無償で使うことができます(参考記事:職員用のITツールを低価格で入手する)。

画面共有の機能や、背景をぼかしたり背景に画像を映したりといった機能が、無料版でも使えます。会議の録画は有料版のみ対応しています。

会議のリンクを共有すれば、Microsoft アカウントを持っていない人ともすぐにビデオ会議ができます(ただしスマホで参加する場合は Teams アプリが必要です)。参考:Windows公式ブログ「Microsoft Teams 外部ユーザとテレビ会議をする手順」


Google Meet

「Google Meet」(グーグル ミート)は、Google が提供するビデオ会議ツールです。最近、名前が「Google Hangouts Meet」から変更されました。

公式サイト:https://gsuite.google.co.jp/intl/ja/products/meet/

Google Meet は「G Suite」(ジー スイート)というビジネスツールのパッケージの一部となっています。G Suite は基本的には有料サービスですが、非営利団体(社会福祉法人を含む)には無料で提供されています(参考記事:職員用のITツールを低価格で入手する)。

パソコンのブラウザだけで手軽にビデオ会議をすることができます。会議のリンクを共有すれば、Googleアカウントを持っていない人ともすぐにビデオ会議ができます(ただしスマホで参加する場合は Meet アプリが必要です)。

ライブ配信や録画などの「高度な機能」は、Google Meet の大規模組織向けプランに限定ですが、新型コロナ対応として2020年9月30日まで全てのユーザーに追加料金なしで提供されています(今後さらに延長されるかもしれません。詳しくは:Google 公式ページ)。

ちなみに、G Suite には教育機関向けのバージョンもあり、学校のオンライン授業などで活用されています(参考記事:BuzzFeed Japan)。


他にもいろいろなツールが

上記の他にも、ビデオ会議ができるツールとして

  • 企業向けの「WebEx Meetings」(ウェベックス ミーティングス)
  • IT関連の職種で人気が高い「Slack」(スラック)
  • 一般家庭でもお馴染みの「LINE」(ライン)
  • フェイスブックが提供する「Facebook Messenger」(フェイスブック メッセンジャー)

などがあります。

LINE や Facebook は仕事と関係ない個人のプライベートと直結していることが多く、業務で利用する場合は注意が必要と思われます。LINEの関連企業が提供する「LINE WORKS」(ライン ワークス)というサービスもあります。

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