一般的に、パソコンには複数のアカウント(ユーザー)を作成できるようになっています。
職員の共用パソコンを設置する場合や、施設の備品のパソコンを子どもに使わせる場合は、担当者の方がアカウントの機能を理解し、管理していく必要があります。(アカウント管理の機能は一般向けに開発されたもので、一般の子育て世帯でも実践していることです。)
こちらの記事も参照してください:子どもの共用パソコンを設置する場合の注意点
アカウントの種類
Windows 10 のアカウントには2種類あり、注意が必要です。
ひとつは「ローカルアカウント」。Windows 7 までのアカウントと基本的に同じものです。
もうひとつは「Microsoftアカウント」です。1人の人が複数のデバイス(パソコンやスマホ)を持つようになったので、それらをインターネットでつないでまとめて管理する方法が考案されています。Microsoftアカウントは、どれかひとつのデバイスに紐づいたものではなく、複数のデバイスにサインインしてまとめて管理するためのものです。
Microsoft アカウントがあれば、ひとつのデバイスで設定した内容を、他のデバイスにも適用する(同期する)ことが可能です。(参考:Microsoft「Windows 10 デバイスの同期の設定について」)
基本的にローカルアカウントとMicrosoftアカウントのどちらを選んでもよいのですが、ペアレンタルコントロールを使いたい場合、管理者アカウント(親側のアカウント)はMicrosoftアカウントにする必要があります(後述)。
アカウントを追加する方法はこのヘルプページをご覧ください:Microsoft「Windows 10 でローカルのユーザー アカウントまたは管理者アカウントを作成する」
ペアレンタルコントロール
「ペアレンタルコントロール」は、子どもを有害なコンテンツや危険なアクセスから守るための制御です。Windows 10 のペアレンタルコントロールは、子どものパソコンの使用時間を制限したり、使えるアプリを制限したりすることができます。詳しくは下記のリンク先をご覧ください。
参考:Microsoft「Windows 10 でペアレンタル コントロールを設定する方法」https://www.microsoft.com/ja-jp/atlife/article-kids-windows-parental-controls.aspx
参考:exciteニュース「【知ってた?】Windows10には「ペアレンタルコントロール」が標準搭載」https://www.excite.co.jp/news/article/TokusengaiWeb_17266901/
Windows 10 のペアレンタルコントロール機能は、Windows のアカウントに対してかけます。従って、管理者アカウント(親側のアカウント)と、子ども用のアカウントが必要です。
なお、管理者アカウントが「ローカルアカウント」の場合、ペアレンタルコントロールを設定できません。アカウントの種類を「Microsoftアカウント」に切り替えてください(参考:Microsoft「ローカル アカウントから Microsoft アカウントに切り替える (Windows 10)」)。