子どもの共用パソコンを設置する場合の注意点

複数の子どもに同じパソコンを使ってもらう場合は、子どもの判断力やITリテラシーの差に注意し、子ども同士のプライバシーを保護するための工夫をしましょう。


アカウント管理

一般的に、パソコンには複数のアカウント(ユーザー)を作成できるようになっています。子どもの共用パソコンを設置する場合、職員の方はアカウントの機能を理解し、管理していく必要があります。

管理者アカウントは職員だけがログインできるものとし、子ども用アカウントは別に作成するとことが必要です。そうすれば、子ども用のアカウントにペアレンタルコントロールをかけることもできます。

Windows 10 でのペアレンタルコントロールの設定方法はこちら:https://www.microsoft.com/ja-jp/atlife/article-kids-windows-parental-controls.aspx

基本的には、子どもに1人に1アカウントずつ割り振ることが望ましいです。1つの子ども用アカウントを子ども全員に使わせてもよいですが、子どものプライバシー保護の観点から、本来は避けるべきです。

アカウントをたくさん作ると管理する側の手間が増えます。その一方で、子どもの年齢等に合わせてペアレンタルコントロールを緩めたりできるので、より個別化した対応をとることができます。

こちらの記事も参考にしてください:Windows 10 のアカウント管理


パスワードや閲覧履歴を守る

共用パソコンでは、入力したパスワード類が他のユーザーに知られてしまったり、インターネットなどの閲覧履歴が他のユーザーに見られてしまったりするおそれがあります。

例えばEdgeなどのブラウザは、アカウント名などを記憶して、ログイン画面に自動で入力してくれる機能を持っています。これをオートコンプリート機能とかオートフィル機能といいます。複数の子どもが共用する環境では、この機能は基本的にオフにしたほうがよいでしょう。

オートフィルに関する参考ページ:https://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/relatedqa?QID=017975

また、インターネットの閲覧履歴については、ブラウザの中で対処することが難しく、OS(Windows)のアカウントを子どもごとに分けるしか対処法がないようです。

ネットを使うたびに履歴を削除する方法もありますが、子どもにそれを求めるのは難しいでしょう。

なお、閲覧履歴があれば、トラブルがあった際に原因を特定し、再発防止策を考えるために役立つ可能性があります。閲覧履歴が最初から一切残らないような設定にするのも考え物です。

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