ITの製品やサービスは、社会福祉法人・NPO向けに低価格で提供されているものが少なくありません。この記事では代表的な例を紹介します。
ここで紹介するツールは、基本的には組織のメンバー(職員)向けに提供されているものです。
なお、IT企業が言う「非営利団体」には、NPO法人だけでなく社会福祉法人・公益法人も含まれていることがほとんどです(詳しい資格要件は各社の資料を確認してください)。
TechSoup Japan(認定NPO法人日本NPOセンター)
TechSoup(テックスープ)は、社会問題の解決のために活動する非営利団体に向けて、ソフトウェアなどのIT製品を提供するほか、ITのサポートを行っています。
TechSoup を通じて、Microsoft Office など各社のメジャーなIT製品を低価格で入手することができます。ただし、寄贈を受けるためには自分でウェブページから申請を出す必要があります。この作業は、慣れていないと大変な場合もあります。
対象はNPO法人、社会福祉法人、公益法人などです。
公式サイト:https://www.techsoupjapan.org/
Google の非営利団体向けプログラム
Google は、営利企業に有料で提供しているサービスの一部を、非営利団体に無償提供しています。
4つのサービスが提供されていますが、児童福祉施設に直接関係しそうなものは下記の2つです。
- G Suite for Nonprofits(ジー スイート フォー ノンプロフィット):組織運営を円滑化するビジネスツールのパッケージ(グループウェア)。
- Google Ad Grants(グーグル アド グランツ):Google のネット広告を無料で出すことができます。寄付集めや採用活動にも使えます。
公式ページ:https://www.google.com/intl/ja_JP/nonprofits/
ちなみに、「G Suite」には教育機関向けのバージョンもあり、学校のオンライン授業などで活用されています(参考記事:BuzzFeed Japan)。
Microsoft の非営利団体向けプログラム
Microsoft は、非営利団体向けに技術支援やソフトウェアの寄贈を行っています。
ソフトウェアの寄贈は、上述の TechSoup Japan を窓口にして手続きをします。ソフトウェア自体は無償ですが、寄贈手数料が発生します。
公式ページ:https://www.microsoft.com/ja-jp/mscorp/nonprofits/default.aspx
サイボウズの非営利団体向けライセンス
業務アプリを作成して組織運営を円滑化する「kintone」(キントーン)などのサービスが、非営利団体向けに低価格で提供されています。