学校の課題でWord、Excel、PowerPoint が必要な時

学校の課題などで Word、Excel、PowerPoint が必要になることがあります。「どうしよう、持っていない」という職員・子ども向けに、いくつか選択肢を紹介します。

まず、Microsoft Office の種類を理解する

Word、Excel、PowerPoint など、いくつかのソフトウェアをまとめて「Microsoft Office」などと呼びます。

Microsoft の Office 製品には、大きく分けて2つの種類があります。

1つはサブスクリプション版で、「Microsoft 365」と言います(2020年4月までは「Office 365」という名前でした)。月額もしくは年額で料金を支払って、ソフトウェアを使わせてもらいます。新しい機能が出るたびにアップデートしてくれます。

もう1つはパッケージ版で、「Office 2016」「Office 2019」などの名称で売っています。1度お金を払ったら、公式サポートが切れるまでずっと使えます。(公式サポートが切れた後でも動きますが、安全ではないので使用を避けるべきです。)

サブスクリプション版とパッケージ版の違いについて、詳しくは Microsoft の公式ページをご覧ください

どちらの版を買っても、デスクトップで Word、Excel などを利用できることに代わりありません。

使い方にもよりますが、何年も使い続ける場合、サブスクリプション版のほうが料金が積み重なって高くなると考えた方がよいでしょう。


実はスマホ・タブレット版は無料

実は、Microsoft Office にはスマホ・タブレット用のアプリ版があります。「Office Mobile」といいます。

パソコン用の Office は有料ですが、スマホ・タブレット版は無料です。

詳しくは Microsoft の公式ページをご覧ください。

入手方法は、各端末のアプリストアからダウンロードするだけです。(Android 端末では「Google Play」から。 iOS 端末(iPhone/iPad)では「App Store」から。)

パソコンと比べて画面が小さい、キーボードが使えないといったデメリットが気にならなければ、ひとまずスマホで急場をしのぐ方法もあります。


選択肢1:児童生徒・学生用の無償版を入手する

Microsoft Office には、児童生徒・学生用の無償版があります。「Office 365 Education」といいます。

詳しくは Microsoft の公式ページをご覧ください。

学校単位でこうした無償版を導入している場合もあるので、学校側に用意がないか確認してください。

学校から子ども1人1人にメールアドレスが割り振られている場合は、自分でこの無償版に申し込むことができます。例えばメールアドレスの末尾が「.ac.jp」であれば、自分が教育機関に在籍していることの証明になります。自分にメールアドレスが割り振られているかどうかが分からない場合は、学校に問い合わせてください。


選択肢2:一般向け製品を購入する

学生版が入手できない場合は、一般家庭向けの製品を購入できないか検討しましょう。

最新の料金表は Microsoft 公式ページをご覧ください

前述の通り製品には2種類あります。サブスクリプション版は定額支払いなので、クレジットカード、デビットカード、PayPal、銀行口座のいずれかを登録する必要があります。料金を施設で支払う場合は、子どもが施設を退所する時に支払い方法を変更するのを忘れないようにしてください。


選択肢3:予算に合わせて類似製品を利用する

Microsoft が販売している Office は、最も代表的で標準的なOffice製品です。しかし、他にも類似のソフトウェアが流通しています。ここでは3つの例を紹介します。

いずれの例も、文書ソフト(Word に相当)、表計算ソフト(Excel に相当)、プレゼンテーションソフト(PowerPoint に相当)の3つが揃っています。高度な機能が必要な場合を除き、こうした類似製品でも Microsoft 製品とほぼ同じ成果を得ることができます。

低価格もしくは無料で利用できることが魅力です。

ただ、画面の様子が Microsoft 製品とは多少異なるので、類似製品の操作に慣れても、Microsoft Office の操作に慣れたことには必ずしもなりません。

例:WPS Office

Kingsoft Japan社の「WPS Office」(旧称 Kingsoft Office)は、Microsoft 製品に比べてかなり安い価格で購入できます。無料体験版もあります。

日本語でサポートが受けられます。

詳しくは Kingsoft Japan 公式ページをご覧ください

例:Google ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーション

Google はWord、Excel、PowerPoint と同じような機能を、ブラウザ用のサービスとして提供しています。

基本的にはネットに繋がった状態で使うものですが、ネットに繋がっていなくても使用することができます。

企業やNPOなどで仕事に導入していることもあります。日本語のサポートページもあります。

詳しくは Google 公式ページをご覧ください

例:オープンソースの Office

無料で配布されている Office もありますが、基本的におすすめしません。

「Apache OpenOffice」や「LibreOffice」といったものがあります。ネット上で開発者たちが集まって作っている(オープンソース)ため、サポート体制が非常に手薄です。

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