パソコンでイラストやデザインに挑戦することができます。
Windows には最初から「ペイント」というソフトが入っていますが、機能が限られていて、イラストやデザインに興味がある中高生にとっては物足りないと思われます。
プロが使っているソフトウェアは数万円以上します。しかし、似たような機能のソフトウェアが無料で配布されているので、まずはそちらを試してみるのがおすすめです。
グラフィックを扱うソフトウェアは、パソコンの計算能力が足りないとうまく動かないことがあります。ソフトウェアを入手する際は、そのソフトの「動作環境」を確認しましょう。
ペイントソフト
ペンや筆で絵を描くように、デジタルでペイントをするためのソフトを「ペイントソフト」などといいます。イラストやマンガの作成ができる他、写真の修整・合成にも使われます。
マウスでも操作ができますが、ペン入力のデバイスも販売されています(ペンタブレットといいます)。
Pixia
「Pixia」(ピクシア)は、無料で利用できるペイントソフトです。
個人の方が開発していて、「最も長期間、無償で、バージョンアップしてきた、ペイントソフト」としてギネス認定されているそうです。
SAI
「SAI」は、低価格で利用できるペイントソフトです。
ペン入力での描き味を追求して開発されているのとことです。マウスでも絵を描くことは可能です。
無料の試用期間があります。試用期間の後は、5,500円(税込)でライセンスを購入すると、無期限で使い続けることができます。
CLIP STUDIO PAINT
「CLIP STUDIO PAINT」(クリップスタジオペイント)は、代表的なイラスト作成ソフトです。略して「クリスタ」と呼ぶこともあります。
特にイラスト、マンガ、アニメーションでの活用が想定されています。
パソコンのスペックによっては、動作が遅いなどのトラブルに見舞われる可能性があります。購入前に動作環境を必ず確認しましょう。
プロ用と一般用で料金プランが分かれています。
Adobe Photoshop
「Adobe Photoshop」(アドビ フォトショップ)は、代表的な写真編集ソフトです。「フォトショする」と言えば写真を修整することを指します。イラスト作成にも使えます。
プロも使っているので高価ですが、学割があります。値段相応に多彩な機能が揃っていますが、趣味のレベルで使う機能は限られているので、お金をかけるべきかどうかは慎重に検討しましょう。
パソコンのスペックによっては、動作が遅いなどのトラブルに見舞われる可能性があります。購入前に動作環境を必ず確認しましょう。
なお、スマホ用アプリ「Adobe Sketch」は、Photoshop と似た機能を備えていて、無料で使えます。公式ページはこちら。
デザインのためのソフト
デザインなどの分野では、上記のペイントソフトとは別の種類のソフトウェアも使われています。「ベクター画像」という表現方式のソフトウェアです。(上記ペイントソフトは「ラスター画像」方式です。)
「ベクター画像」方式だと、画像を拡大しても線がシャープなまま表現できます(参考ページ)。イラストの分野でも、くっきりした絵柄を出すために使う人がいます。
ペイントソフトの操作方法が絵筆の延長でわかりやすいのに対して、ベクター描画では独特の操作方法を覚える必要があります。といっても、マウスとキーだけで操作はできます(プログラミング言語を覚える必要はありません)。
Inkscape
「Inkscape」(インクスケープ)は、無料のベクター描画ソフトです。
「ベクター画像」という方式を実際に触ってみたい人におすすめです。ただし、開発者たちが集まって開発している(オープンソース)ため、企業が販売しているソフトに比べて日本語のサポートが手薄な可能性があります。
Adobe Illustrator
「Adobe Illustrator」(アドビ イラストレーター)は、代表的なベクター描画ソフトです。略して「イラレ」と呼ぶこともあります。
プロも使っているので高価ですが、学割があります。値段相応に多彩な機能が揃っていますが、趣味のレベルで使う機能は限られているので、お金をかけるべきかどうかは慎重に検討しましょう。
パソコンのスペックによっては、動作が遅いなどのトラブルに見舞われる可能性があります。購入前に動作環境を必ず確認しましょう。
なお、スマホ用アプリ「Adobe Draw」は、Illustrator と似た機能を備えていて、無料で使えます。公式ページはこちら。